白LRの全体傾向
GD04 白LRは3枚と最多タイ。ガンダムUCからバンシィ・ノルン(デストロイモード)とユニコーンガンダム(覚醒)の「宿命の2機」が揃い踏みし、さらにGD04完全新規参戦枠として∀ガンダムが加わるという、原作ファンにも構築派にも見どころの多いラインナップになっています。バンシィは自己耐久+全体弱体、ユニコーン覚醒はコマンド連打型、∀はキーワード継承という、3枚とも独自のアーキタイプを提示するデザインです。
ユニコーンガンダム2号機 バンシィ・ノルン(デストロイモード) GD04-065
Lv.7/コスト5/AP5 HP5と白のフィニッシャーラインとして標準的なステータスですが、効果が2種積みで非常に濃い1枚。【リンク中】【起動・メイン】で青のトラッシュ3枚を除外して再アクティブ化(ただしそのターンプレイヤーアタック禁止)、さらに【アタック時】に相手のユニットすべてをAP-1する全体弱体まで付いています。1ターンに複数回アタックしつつ、そのたびに相手の打点を削っていくため、バンシィが盤面にいる限り相手のアタッカーがまともに機能しなくなるというロックアウト性能を持ちます。
原作は『機動戦士ガンダムUC』終盤。リディが搭乗するバンシィの最終形態で、ユニコーンと共にネオ・ジオングに立ち向かったあのシーンは名場面。"再アクティブ→連続攻撃"は同機の覚醒描写と重なります。
GD04内リンク先はGD04-098「リディ・マーセナス」。同弾で完結するリンクが用意されているのは大きなメリットで、白単または白タッチの構築にそのまま組み込めます。環境予想としては、白系コントロール/耐久デッキの新たな軸として、トラッシュを肥やしつつ再アクティブで時間を稼ぐ長期戦プランの中心を担いそうです。
ユニコーンガンダム(覚醒) GD04-066
《制圧》持ちでAP4/HP6の耐久型ステータス。シールドを2枚同時に削る《制圧》だけでも相手へのプレッシャーは十分ですが、真価は「自分がコマンドの【メイン】/【アクション】を発動したとき、相手のユニット1つをそのターンAP-2」というコマンド連打型の弱体化エンジン。コマンドを1枚撃つたびに相手の主力アタッカーの打点が下がるため、白系特有の豊富な防御/除去コマンドとの噛み合いが抜群です。
原作は『機動戦士ガンダムUC』。NT-Dを完全制御した覚醒形態で、サイコフレームが緑に輝く姿はラプラスの箱を巡る物語のクライマックス。「周囲に影響を与えながら戦う」描写は、コマンド発動ごとに相手をデバフする効果デザインにも重なります。
リンク条件は「バナージ・リンクス」で、旧弾 GD01-088「バナージ・リンクス」が対応。GD04内リンク先はありません。環境予想としては、白系コマンドコントロールの新たな核。相手ユニットを弱体化しながら《制圧》でシールドを削るという「時間稼ぎ+じわじわ勝ち切る」プランにぴったりで、既存の白コマンドデッキにそのまま差し込むだけでも強力に機能しそうです。
∀ガンダム GD04-067
Lv.5/コスト3/AP4 HP4と非常にコストパフォーマンスの良い中堅ライン。しかも効果が「トラッシュのキーワード持ちユニット1枚からキーワードを取り込む」という他に類を見ない設計で、【起動・メイン】【ターン1回】の起動で、《リペア》《突破》《先制攻撃》《援護》《高機動》《制圧》《ブロッカー》を持つトラッシュのユニット1枚を選び、このターン自身をAP+1+そのキーワードを1つ得る、という柔軟性に富んだ能力を持ちます。状況に応じて必要なキーワードを毎ターン選べるというのは、白系では珍しいアタッカー型のエンジンです。
原作は『∀ガンダム』。ロラン・セアックが搭乗する「ヒゲ」の愛称で親しまれるMSで、設定上黒歴史に封印された全てのガンダムの技術を内包しています。トラッシュから各種キーワードを取り込む効果デザインは、まさにこの「全ての技術を内包する」設定の再現で、原作を知っているプレイヤーには唸らされる仕上がりです。
GD04内リンク先はGD04-097「ロラン・セアック」。同弾で完結するリンク構成が用意されており、∀ガンダムだけで白の新アーキタイプを組める設計になっています。環境予想としては、白単色の攻撃型デッキの新機軸として、キーワード持ちカードを意図的にトラッシュへ送る構築が面白そう。状況ごとにブロッカーにもアタッカーにも化ける柔軟性は、コントロール寄りだった白の戦術を一段広げてくれる可能性を秘めています。
白LRの総括
白LR 3枚は「再アクティブ耐久」「コマンド連打デバフ」「キーワード継承」と、いずれも既存の白系の枠に収まらない新しいゲームプランを持ち込みます。特に∀ガンダムが持ち込む"トラッシュ参照型のキーワード選択"は他色にもない独自機構で、GD04全体でも屈指の個性派。白はこれまでどちらかといえば守勢のイメージが強い色でしたが、これら3枚の登場で「白主軸でも勝ち切れる」構築の幅が見えてきそうで、発売後の環境変動の震源地のひとつになるかもしれません。