緑LRの全体傾向
GD04 緑LRは2枚。ひとつは初代ガンダム最終決戦の象徴であり、これまで青のイメージが強かったジオンMSの中でも特別な存在「ジオング」。もうひとつは『水星の魔女』から、これまで白で運用されてきた学園系に緑で加わる「ガンダム・ファラクト」。「一年戦争の怪物」と「学園の異色機」、系統も時代も異なる2枚ですが、どちらも単なる高スタッツ要員ではなく「場の構成をいじるタイプ」のデザインという点で共通しています。
ジオング GD04-017
AP4/HP3は同コスト帯としては控えめですが、このカードの真価はトークンを大量に盤面展開する能力にあります。【セット時・(ニュータイプ)のパイロット】で「有線式アーム」トークン2つを配備、さらに【破壊時】に「ジオング(ヘッド)」トークン1つを配備。つまり1回のセットで1→3体の盤面形成、破壊されてもAP3の後続が残るという、圧倒的なアドバンテージを生み出せます。「(ジオン)」特徴の横並べなので、他の(ジオン)シナジーとも自然に噛み合います。
原作ではア・バオア・クーでシャアが搭乗した機体。「あれは良いものだ」「足は飾りです」といった名言で有名で、破壊されても頭部だけで戦い続けたあの最終決戦のシーンがそのまま【破壊時】ヘッドトークン効果に反映されています。原作を知っているプレイヤーなら思わずにやりとする設計です。
リンク条件は「シャア・アズナブル」で、GD04内にはシャアのパイロットカードは収録されていないため、旧弾 ST03-011「シャア・アズナブル」などとの併用が前提になります。環境予想としては、緑(ジオン)系横並べデッキのフィニッシャー兼盤面制圧役。セット時の3体同時展開は、盤面の埋まり具合で勝敗が決まるマッチにおいて一気に試合を動かす破壊力を持ちそうです。
ガンダム・ファラクト GD04-018
コスト4でAP5/HP4、しかも《突破5》持ちという時点でステータスは破格の水準。アタックで相手ユニを破壊したらシールド1枚に5ダメージという、シールドレースを一気に縮める火力が最大の魅力です。さらに【ターン1回】効果として、自分のターン中に他の〔学園〕ユニットが相手からダメージを受けたとき、EXリソース1つを置き、このターン中ファラクト自身をAP+2。受け身の被ダメージをリソースと打点に変換する、攻守一体のエンジンになっています。
原作は『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。強化人士5号「エラン・ケレス」の機体で、パーメットスコアを引き上げて圧倒的戦闘力を発揮するシーンは本編屈指の見せ場でした。GD04ではこれまで白のイメージだった〔学園〕系に緑で登場している点が構築的に新鮮です。
GD04内リンク先は GD04-087「エラン・ケレス(強化人士5号)」。同弾内で完結するリンク先が用意されているのは構築上大きなプラスで、緑単または緑を含む2色でそのまま〔学園〕パッケージを組める設計になっています。環境予想としては、既存の白〔学園〕と緑タッチを組み合わせた新軸の中核候補。味方が殴られるほど自分が強くなる設計なので、サポート系〔学園〕と横並べする戦術と相性が良さそうです。
緑LRの総括
緑LRはわずか2枚ながら、「横並べ展開のジオング」と「リアクティブ成長のファラクト」という真逆のゲームプランを支えます。緑単色の選択肢としてはジオン軸が、緑/白の新選択肢としては〔学園〕軸が浮上しそうで、どちらも既存の緑系(ガンダム00・鉄血系)とは異なる方向性のデッキを生みだすポテンシャルを持っています。枚数は少ないですが、環境の多様化に効きそうな2枚です。