青LRの全体傾向
GD04「Phantom Aria」の青LRは3枚と最多クラスの枠で登場しました。初代ガンダムからアムロのRX-78-2、閃光のハサウェイからペーネロペー(フライト・フォーム)、そしてGD04で完全新規参戦となる機動戦士VガンダムからVガンダム。ゲーム年代も作品も全く異なる3枚ですが、共通しているのは「青系の既存基盤をそのまま強化する性能」ではなく、「それぞれが独自のアーキタイプの核になりうるデザイン」であるという点です。既存の青/紫ビートダウンに差すだけでなく、新しい構築のきっかけとしても注目したい3枚を見ていきます。
ガンダム GD04-001
コスト4でAP6というGD04でも屈指の高打点。HP3と柔らかい代わりに、【リンク中】【アタック時】にセットされている青のパイロットを手札に戻し、そのターンAP+3というユニーク効果を持ちます。実質AP9のオーバーキル級アタックを叩き込めるうえ、戻したパイロットは次のターンに再セットできるため、盤面に居続ければリソースを失わずに火力を出し続けられるのが最大の強み。リンク条件が「アムロ・レイ」なので、既存の ST01-010「アムロ・レイ」や旧弾のアムロ各種とセットで運用することが前提になります。
原作は言わずもがなの『機動戦士ガンダム』RX-78-2。一年戦争を戦い抜いた伝説の機体であり、アムロ回収効果はさながら「換装と出撃を繰り返しながら戦線を張り続けた」あの戦いを彷彿とさせます。
環境では、既存の青/紫・青/白・青/緑といった青系全般のフィニッシャー枠の筆頭候補。特にアムロを複数ターンにわたって使い回せる点が、手札を切らさない青/紫の展開と噛み合いそうです。既存のST01-001「ガンダム」の上位互換ではなく、「アムロと組ませて真価を発揮する決戦機」として差別化される見込みで、青系デッキ構築の終盤プランがひとつ増える形になります。
ペーネロペー(フライト・フォーム) GD04-002
AP3の素打点は重めのコストに対して物足りないものの、真価は「自分のターン中、〔地球連邦〕の自分のユニットすべてをAP+1する」という常在のロード型効果にあります。自身を含めた連邦ユニット全員のアタック値を底上げするので、場に連邦ユニットが3〜4体揃った状態なら数値インフレの効果が非常に大きい。さらに【配備時】として、そのターン中に〔地球連邦〕がバトルダメージで相手ユニを破壊したら、HP5以下の相手ユニ1つをレストにする追撃フォローまで付いています。攻撃を通しながら次の相手アタッカーを止める動きが非常に綺麗です。
原作は『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』。レーン・エイムが搭乗し、Ξガンダムとの空中戦は映画屈指の名シーンでした。リンク条件「レーン・エイム」はGD04に収録されておらず、旧弾 ST08-011「レーン・エイム」などとの併用が前提。
環境予想としては、単体で投げるより連邦ビートダウンの"号令役"として機能するタイプ。Vガンダム軸(リガ・ミリティア)とは特徴が噛み合わないため、GD04-001 ガンダムを主軸にした青〔地球連邦〕ミッドレンジ〜後半プランで輝きそうです。
Vガンダム GD04-003
Lv.4/コスト3/AP3 HP4は中堅ラインとしてかなり優秀な数値。効果は【アタック時】〔リガ・ミリティア〕の自分のユニットが3つ以上いるなら1ドローというシンプルなエンジンで、リンク条件も「特徴〔リガ・ミリティア〕」と非常に緩く、ピンポイントのパイロット指定が不要なのが扱いやすいポイントです。横並べ前提のアーキタイプで、場が整えば毎ターンのアタックごとに手札が減らない持続戦を展開できます。
原作は『機動戦士Vガンダム』。13歳のウッソ・エヴィンが搭乗し、コア・ファイターを中心としたパーツ分離・換装システムが特徴的なMSで、GD04で新規参戦となるシリーズです。
GD04内では GD04-081「ウッソ・エヴィン」、GD04-083「マーベット・フィンガーハット」、GD04-104「シュラク隊の防壁」といった〔リガ・ミリティア〕関連カードが同弾で同時に収録されており、GD04単体で〔リガ・ミリティア〕新アーキタイプを組める設計になっています。Vガンダム自身がドローエンジンを持つため、横並べの息切れを自力で防げるのが強力。リガ・ミリティアは青単色〜青/緑で組める可能性が高く、GD04発売直後の注目デッキタイプの筆頭候補と見ています。
青LRの総括
青LR 3枚は「既存基盤の強化」「ロード型フィニッシャー」「新アーキタイプの起点」と役割が綺麗に棲み分けられており、青系デッキの選択肢を一気に広げます。特にVガンダムが持ち込む〔リガ・ミリティア〕という新軸は、GD04最大のトピックの一つ。既存の青/紫ビートに差すだけでなく、青単軸や青/緑の再評価にもつながる可能性があり、発売直後の環境変動に注目したい1群です。