2026年7月10日、公式サイトで「2026年7月からの禁止・制限カードに関するお知らせ」が発表されました。施行は2026年7月25日で、新弾GD05「Freedom Ascension」の発売日と同じ日です。今回の発表は「禁止カード1種の追加」に加えて、「禁止ペア」というまったく新しい制度の導入を含む、これまでで最も内容の多い改訂です。この記事では発表内容を整理したうえで、当サイトが集計している大会データ(ニュータイプチャレンジ 6月開催・入賞2,309デッキ)をもとに、施行後の環境を考察します。
今回の改訂の全体像
発表された内容は次の3つに分かれます。
| 区分 | 対象 | 内容 |
|---|---|---|
| 禁止カード | GD01-020 アンクシャ | デッキ・サイドデッキに1枚も入れられない |
| 制限カード | 追加なし | ST02-016 コルシカ基地は引き続き【制限カード<2>】 |
| 禁止ペア(新制度) | 個別2組+対象ユニット20種 | AのカードとBのカードを同時にデッキに入れることができない |
用語のおさらいです。公式の説明によると、禁止カードは「デッキやサイドデッキに1枚も入れることができないカード」、制限カードは「デッキやサイドデッキに指定された枚数しか入れることができないカード」で、制限カード<2>の場合は「デッキとサイドデッキ合わせて2枚まで」です。そして今回新設された禁止ペアは「Aのカードと、Bのカードは同時にデッキに入れることができないという制度」です。カード単体ではなく「組み合わせ」を規制する仕組みが加わったことになります。
禁止カード: GD01-020 アンクシャ
アンクシャGD01-020
効果: 【配備時】レストの相手のユニット1つを選ぶ。それに1ダメージを与える。
公式の説明: 「GD01-020 アンクシャ」や、紫色の「相手のユニットにダメージを与える能力」を持つカードを多数採用した青紫デッキの使用率及び勝率が、著しく高い状況となっていたため、相手のユニットにダメージを与える手段を減らすことで青紫デッキの使用率を下げ、環境の多様性を作り出すことが狙いとされています。
当サイトの集計でも公式の説明は裏付けられます。直近のニュータイプチャレンジ6月開催(6/1〜6/28)では、入賞2,309デッキのうち33.6%(775デッキ)がアンクシャを採用していました。3月開催でも35.5%(2,830デッキ中1,005)で、コモンでありながら2シーズン連続で全カード中トップクラスの採用率を維持していたカードです。また、入賞上位の色組み合わせでも青紫が30.1%と最多(6月・上位1,009デッキ分の集計)で、「使用率が著しく高い」という公式の現状認識と一致しています。
コスト2でユニット1体に1ダメージを与えながらAP3 HP3の本体が場に残るという動きが、序盤の相手の展開をとがめつつ自分の盤面を作る役割を一手で担っていました。禁止によって、青系デッキは序盤の相手ユニットへの干渉手段を1つ失うことになります。
禁止ペア①: ガンタンク × M1アストレイ(シュライク装備)
B: M1アストレイ(シュライク装備)GD05-015
【配備時】レストの相手のユニット1つを選ぶ。それに1ダメージを与える。
見ての通り、2枚はレベル・コスト・AP・HP・効果がすべて同じカードです。公式も「どちらも同じ能力、ステータスを持っているカードで、それぞれの特徴でシナジーを生み出すためにデザインしたカード」と説明しています。公式は「GD01-020 アンクシャ」と同様に、「相手のユニットにダメージを与える能力」を持つカードを多数採用したデッキが想定以上に高い勝率となっていることを理由として、これらのカードを【禁止ペア】としています。ルール上、デッキには同じカードナンバーのカードを4枚まで入れることができるため、同じ能力を持つこの2種を併用する構築はこれまでのルールでは可能でした。禁止ペアはこの併用をできなくする措置です。
データ面では、ガンタンクは6月シーズンで37.4%(863デッキ)が採用。M1アストレイ(シュライク装備)は7月25日発売のGD05収録カードなので大会実績はまだありませんが、発売と同時にこのペア規制のもとでスタートすることになります。〔オーブ〕デッキでM1アストレイを使いたい場合はガンタンクを諦める、という選択が最初から求められます。
禁止ペア②: アムロ・レイ × 三日月・オーガス
A: アムロ・レイST01-010
【バースト】このカードを手札に加える。【セット時】HP5以下の相手のユニット1つを選ぶ。それをレストにする。
B: 三日月・オーガスST05-010
【バースト】このカードを手札に加える。【セット時】自分のユニット1つと、相手のユニット1つを選ぶ。それらに1ダメージを与える。
公式の説明は「この2種を採用することのできる青紫デッキの、相手のユニットへの対処能力が非常に高く、使用率及び勝率が著しく高い状況となっていました」というものです。どちらもコスト1のパイロットでありながら、セットするだけでアムロは「レストにする」、三日月は「1ダメージを与える」という形で相手のユニットに干渉できます。
このペアの影響は数字で見るとかなり大きいものです。6月シーズンの入賞デッキのうち、アムロ・レイ(ST01-010)は52.8%(1,219デッキ)、三日月・オーガス(ST05-010)は35.0%(808デッキ)が採用しており、両方を同時に採用していたデッキは27.8%(641デッキ)にのぼります。入賞デッキのほぼ4つに1つが、施行後はどちらか片方を選ぶ構築変更を迫られる計算です。さらにアンクシャを含めた3種すべてを採用していたデッキも22.6%(521デッキ)あり、青紫の中核的な組み合わせがまとめて規制対象になったことがわかります。
禁止ペア③: 「Lv.2、COST1、AP2、HP2、効果テキストを持たないユニット」20種
3つ目はカード群に対する一括の禁止ペアです。公式の表現では「Lv.2,COST1,AP2,HP2 効果テキストを持たないユニットカード」の全ての組み合わせを禁止ペアとし、「1種類のみ・4枚まで」しかデッキに入れられなくなります。対象は以下の20種です。
| カード番号 | カード名 | 色 | 6月シーズン採用数 |
|---|---|---|---|
| GD01-035 | ザクⅡ | 緑 | 214 |
| GD01-060 | ザク・マリナー | 赤 | 5 |
| GD01-085 | デミギャリソン | 白 | 10 |
| GD02-013 | ハイザック | 青 | 340 |
| GD02-080 | ネモ | 白 | 14 |
| GD03-032 | ザク フォースネークアイズ仕様[イエティ](GQ) | 緑 | 45 |
| GD03-063 | 0ガンダム | 紫 | 152 |
| GD04-078 | ボルジャーノン | 白 | 20 |
| GD05-014 | ジャベリン | 青 | GD05収録(7/25発売) |
| GD05-027 | ジェガン | 緑 | GD05収録(7/25発売) |
| GD05-042 | シャイニングガンダム | 赤 | GD05収録(7/25発売) |
| GD05-062 | ホビー・ハイザック | 紫 | GD05収録(7/25発売) |
| GD05-077 | リーオー | 白 | GD05収録(7/25発売) |
| ST01-005 | ジム | 青 | 758 |
| ST04-008 | ジン | 赤 | 5 |
| ST05-004 | グレイズ改 | 紫 | 667 |
| ST05-009 | グレイズ | 白 | 9 |
| ST06-004 | ゲルググ(GQ) | 赤 | 7 |
| ST09-005 | ザクウォーリア | 紫 | 255 |
| ST10-005 | ネモ | 青 | 0 ※発売済(6/27発売、6月シーズンでは実績なし) |
※採用数は当サイト集計(ニュータイプチャレンジ6月開催・入賞2,309デッキ)。GD05の5種は未発売のため実績なし。
重要な付記が2つあります。1つ目は、公式が「GD05以降に収録する同様のカードも発売と同時に上記の【禁止ペア】に追加します」としている点です。つまり、今後発売されるカードでも、同じステータス(Lv.2、COST1、AP2、HP2、効果テキストなし)のユニットは発売と同時にこの規制の影響を受けます。新弾のたびに対象リストが増えていく前提で覚えておく必要があります。2つ目はスタートデッキIron Bloom [ST05]の特例です。ST05には対象カードが2種類(グレイズ改・グレイズ)含まれていますが、公式は「デッキの内容を一切変更しない場合のみ、公認・公式イベントでも使用することができます」としています。買ったままのST05はそのまま大会で使える、ということです。
公式はこの一括規制の背景を、「相手のシールドをいかに効率よく破壊し、早期決着できるかが重視され、そのために低コストのユニットをより多く配備することを主眼に置いたデッキ構築が行われている」「対戦相手が対策を講じていない場合、為すすべなくゲームの決着がついてしまう場面があり、我々が提供したいゲーム体験とは異なるものになってしまっています」と説明しています。
当サイトの集計では、既存15種のうち1種類以上を採用していた入賞デッキは42.1%(972デッキ)、2種類以上を同時採用していたデッキは36.5%(843デッキ)でした。3種類同時が480デッキ、最大では5種類を同時採用する例もあります。つまり入賞デッキの3つに1つ以上が、施行後は「どれか1種類・4枚まで」への絞り込みを迫られます。採用数の上位はジム(ST01-005・758デッキ)、グレイズ改(ST05-004・667デッキ)、ハイザック(GD02-013・340デッキ)でした。
施行後の環境はどうなるか
最も影響が大きいのは青紫デッキです。アンクシャの禁止、アムロ・レイ×三日月・オーガスの禁止ペア、低コストユニット群の1種類制限という3つの変更がすべて重なります。6月シーズンで入賞上位色の30.1%を占めた最大勢力は、7月25日以降そのままの形では存在できません。ただし、公式の狙いはあくまで「青紫デッキの使用率を下げ、環境の多様性を作り出す」ことであり、青も紫も色自体が規制されたわけではありません。アムロか三日月のどちらかを軸に残した再構築は可能で、「弱体化はするが消滅はしない」と見るのが妥当だと考えます。
速いデッキ全般も見直しを迫られます。「Lv.2、COST1、AP2、HP2」のユニットを複数種類重ねて序盤の展開力を確保する構築は色を問わず広く使われていました(該当デッキは入賞の36.5%)。施行後は1種類4枚が上限になるため、序盤の低コスト帯には効果を持つユニットや別のコスト帯を混ぜる必要が出てきます。公式が名指しした「青紫デッキや青緑デッキといった速度の速いデッキ」の初速は一段階緩やかになり、相対的に中盤以降を主戦場にするデッキが動きやすくなる方向の変更といえます。
GD05の新環境は最初からこのルールで始まります。施行日はGD05発売日と同日の7月25日です。当サイトのGD05 LR考察シリーズで触れた新アーキタイプ(オーブ、ロンド・ベル、Gガンダム系など)で取り上げたLRカードは今回の規制対象に含まれておらず、環境の変わり目でスタートを切れる位置にあります。一方でGD05収録カードにも対象は含まれており、ジャベリン・ジェガン・シャイニングガンダム(GD05-042)・ホビー・ハイザック・リーオーの5種は発売と同時にグループ禁止ペアの一員です。ガンタンク×M1アストレイ(シュライク装備)のペアも同様で、新弾のカードが発売前から規制リストに載るのは今回が初めてです。
最後に見逃せないのが、発表の結びにある一文です。公式は「青紫デッキや青緑デッキといった速度の速いデッキが強力な状況に関しては、ゲームルールそのものにも一因があると考えており、ルールの根本的な変更も視野に入れた検討を行っております」とし、今回の改訂を「それまでのゲーム環境を整えるための暫定的な処置」と位置づけています。さらに「ゲームルールの変更を行う場合は、これまでの禁止・制限改訂の内容についても改めて精査します」ともあり、今回の禁止・制限が将来のルール変更とセットで見直される可能性が明言されています。7月25日の改訂は完成形ではなく、より大きな調整の第一歩と捉えておくべきでしょう。
7月25日までにやること
プレイヤー目線での確認事項は3つです。まず、デッキとサイドデッキにアンクシャ(GD01-020)が入っていれば抜くこと。次に、アムロ・レイ(ST01-010)と三日月・オーガス(ST05-010)が同居していればどちらかを選ぶこと(ガンタンクとM1アストレイの組み合わせも同様です)。最後に、上の表の「Lv.2、COST1、AP2、HP2、効果テキストなし」のユニットが2種類以上入っていれば1種類に絞ることです。ST05を無改造で使っている場合だけは特例でそのまま使えます。施行はGD05の発売日でもあるので、新カードを組み込むタイミングでまとめて見直すのが良さそうです。
出典: 公式「2026年7月からの禁止・制限カードに関するお知らせ」(2026.07.10)。採用率・色分布は当サイト独自集計(ニュータイプチャレンジ 2026 MISSION3 6月開催: 入賞2,309デッキ、上位色分布は色情報のある1,009件)に基づきます。
※本記事はAIによって記述されている文章を含みます。記事内容に誤りがある場合にはXアカウント(@gcg_stats)のDMへご報告ください。
